特殊タンク
医療系クーラント液タンク

| 材質 | SUS304-2B |
| 板厚 | 1.2~2.0t Φ220mmx深さ190mm |
| 溶接 | Tig溶接 |
| リーク検査 | 水没検査・クーラント検査 |
溶剤塗装(外部委託)
特殊タンクは、全構成部品を自社内でプレス加工およびレーザー加工により製作し、その後、TIG溶接によって接合される二重構造のタンク製品です。
タンクを構成する部品は、使用条件や仕様に応じた材質・板厚・形状が求められ、これらを高精度かつ安定して製作するために、社内での一貫加工体制が重要な役割を果たしています。プレス加工では、金型の設計・管理から部品の打ち抜き・曲げ・絞り加工までを自社で行い、さらにレーザー加工では、複雑な形状や高精度な切断が必要な部品にも柔軟に対応することが可能です。
これらの加工により製作された個々の部品は、設計通りの寸法精度を確保した上で、組立段階においても高い嵌合性(かんごうせい=部品同士の組付けの適合性)を実現しています。これにより、後工程である溶接作業において部品同士のズレや不具合を抑制し、全体としての品質を安定させることが可能となります。
溶接にはTIG(Tungsten Inert Gas)溶接を採用しており、熱影響を最小限に抑えつつ、美観と強度の両立が求められる箇所にも対応しています。TIG溶接は操作技術が高度であるため、当社では豊富な経験と高度な技能を持つ熟練工が担当し、タンク全体の耐圧性、気密性、そして外観品質を高い水準で実現しています。